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雲外の峰 (2017-5-14 0:01:36)沈みゆく大国アメリカ (2016-7-26 9:19:11)
沈みゆく大国アメリカ
堤 未果 集英社 2014.11
ここに書かれた話は本当であろうか。すさまじい医療の崩壊である。同時にマネーゲームの規模も。
P23からP24に、2014年のアメリカの五大銀行が、四半期で279兆ドル(2京7900兆円)の利益を得る状態になっているという話がある。年間にすれば4倍、約1100兆ドルである。アメリカの総生産でさえ、2014年は17兆ドルだ。日本円の表示もあるので、円の間違いではない。
2015年
アメリカの総生産 18兆ドル
日本の総生産 4兆ドル
世界の総生産合計 73兆ドル
この中から、1100兆ドルもの利益をどうやって引き出すのだろう。
(続編で訂正があると思ったが、なかった)
オバマケアといわれる、医療保険制度ができた。
国民皆保険なのでいいことのようだが、なんとこの保険は民間の営利団体、つまり保険会社が行う。当然保険会社が儲かるように設定されている。たとえ制度では縛れても、薬価は自由なので、制度の心を無効に出来る。たとえばC型肝炎の新薬1個が10万円で12週840万円、これは保険のきかない薬だ。これは例外では無い。それでは医療費の高騰を避けることは出来ない。
日本なら自己負担2割とか3割だが、アメリカのある保険は50万円まで免責で、それを越えた分が保険の対象で、となれば、保険の恩恵はまず無いといえよう。
しかも、医師の66パーセントが割りの悪いオバマケアに参加していない。多くの人が保険料を払っても医療を受けられないということになる。
それでいながら、医師も出費が多く、結果、低収入で自殺者の割合が多いという。
労働者の三分の一が時給1000円以下。医療費が支払えず自己破産する人が年間150万人。
前は軍産複合体と言われていたが、今では医療複合体となっている。
これがいま、日本を狙っている。
日本の国民皆保険制度はいろいろな欠点はあるが、なんとか守らなければならないと思う。
この本の中心はオバマケアの欠点である。復活したウォール街の話題も少し。
続編「沈みゆく大国アメリカ <逃げ切れ! 日本の医療>」につづく。
堤 未果 集英社 2014.11
ここに書かれた話は本当であろうか。すさまじい医療の崩壊である。同時にマネーゲームの規模も。
P23からP24に、2014年のアメリカの五大銀行が、四半期で279兆ドル(2京7900兆円)の利益を得る状態になっているという話がある。年間にすれば4倍、約1100兆ドルである。アメリカの総生産でさえ、2014年は17兆ドルだ。日本円の表示もあるので、円の間違いではない。
2015年
アメリカの総生産 18兆ドル
日本の総生産 4兆ドル
世界の総生産合計 73兆ドル
この中から、1100兆ドルもの利益をどうやって引き出すのだろう。
(続編で訂正があると思ったが、なかった)
オバマケアといわれる、医療保険制度ができた。
国民皆保険なのでいいことのようだが、なんとこの保険は民間の営利団体、つまり保険会社が行う。当然保険会社が儲かるように設定されている。たとえ制度では縛れても、薬価は自由なので、制度の心を無効に出来る。たとえばC型肝炎の新薬1個が10万円で12週840万円、これは保険のきかない薬だ。これは例外では無い。それでは医療費の高騰を避けることは出来ない。
日本なら自己負担2割とか3割だが、アメリカのある保険は50万円まで免責で、それを越えた分が保険の対象で、となれば、保険の恩恵はまず無いといえよう。
しかも、医師の66パーセントが割りの悪いオバマケアに参加していない。多くの人が保険料を払っても医療を受けられないということになる。
それでいながら、医師も出費が多く、結果、低収入で自殺者の割合が多いという。
労働者の三分の一が時給1000円以下。医療費が支払えず自己破産する人が年間150万人。
前は軍産複合体と言われていたが、今では医療複合体となっている。
これがいま、日本を狙っている。
日本の国民皆保険制度はいろいろな欠点はあるが、なんとか守らなければならないと思う。
この本の中心はオバマケアの欠点である。復活したウォール街の話題も少し。
続編「沈みゆく大国アメリカ <逃げ切れ! 日本の医療>」につづく。