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雲外の峰 (2017-5-14 0:01:36)すばらしい黄金の暗闇世界 (2016-10-30 11:55:13)
すばらしい黄金の暗闇世界
椎名誠 日経ナショナルジオグラフィック社 2016.6
椎名誠の本は、小説よりエッセイの方がおもしろい。
この本は、そのエッセイの特におもしろいところばかりを集めたような、わくわくする本だ。
世界中を旅し、それぞれの深部に入り、一介の旅行者では見ることのできない部分まで、見て経験している。日経ナショナルジオグラフィック社の素晴らしい写真集もある。
無人島での漆黒の闇、空飛ぶ蛇、食肉ナマズ、ニューヨークの地下トンネルに住み着いた数千人のホームレス、パリの地下墓地、奥アマゾンの筏家屋などという、エッと言うような話が多い。
立ちションをすると、その流れを遡って尿道口に突っ込んでくる食肉ナマズの話など、まさかと思ってしまう。(アマゾンの話)
光あふれる日本社会への批判もある。東日本大震災以後、エネルギーの浪費を考えさせられたのに、懲りずに元に戻ってしまった。
わたし(謫仙)は何回か中国旅行をしているが、一回の旅行で、一年分のエネルギー以上のエネルギー(ジェット機の燃料など)を消費する。自動車を持っている人はさらに多く使うであろう。
著者がこうして世界中を巡っているとき、どれほどのエネルギーを消費しているか。そんなことにも言及して欲しいものだ。それに比べたら、一般庶民のエネルギー消費などたかがしれている。無駄は省かなければならないのは当然だが。
それはともかく、著者の冒険心には、判っていても感服してしまう。こんなすてきな本を書く才能にも驚く。専門家でないわたしにとって、それが真実であることが判る程度でよいのだ。専門書ではない。読んで面白い、わかりやすいというのが大事だ。
椎名誠 日経ナショナルジオグラフィック社 2016.6
椎名誠の本は、小説よりエッセイの方がおもしろい。
この本は、そのエッセイの特におもしろいところばかりを集めたような、わくわくする本だ。
世界中を旅し、それぞれの深部に入り、一介の旅行者では見ることのできない部分まで、見て経験している。日経ナショナルジオグラフィック社の素晴らしい写真集もある。
無人島での漆黒の闇、空飛ぶ蛇、食肉ナマズ、ニューヨークの地下トンネルに住み着いた数千人のホームレス、パリの地下墓地、奥アマゾンの筏家屋などという、エッと言うような話が多い。
立ちションをすると、その流れを遡って尿道口に突っ込んでくる食肉ナマズの話など、まさかと思ってしまう。(アマゾンの話)
光あふれる日本社会への批判もある。東日本大震災以後、エネルギーの浪費を考えさせられたのに、懲りずに元に戻ってしまった。
わたし(謫仙)は何回か中国旅行をしているが、一回の旅行で、一年分のエネルギー以上のエネルギー(ジェット機の燃料など)を消費する。自動車を持っている人はさらに多く使うであろう。
著者がこうして世界中を巡っているとき、どれほどのエネルギーを消費しているか。そんなことにも言及して欲しいものだ。それに比べたら、一般庶民のエネルギー消費などたかがしれている。無駄は省かなければならないのは当然だが。
それはともかく、著者の冒険心には、判っていても感服してしまう。こんなすてきな本を書く才能にも驚く。専門家でないわたしにとって、それが真実であることが判る程度でよいのだ。専門書ではない。読んで面白い、わかりやすいというのが大事だ。